理事長ブログ

2017年

12月

27日

子どものまちの議員、新横浜ラーメン博物館へ

 子どもを真ん中にした人のつながりが多様にある社会をこれからの当たりまえに!と掲げて活動するフォーラム・アソシエが実際に子どもを主たる対象に行っている事業は、遊びを通じた子どものまちづくり体験「オルタ館キッズ・サマージャム」だけです。3年目の今年は、まちのデザイナーを募り、応募してきた子どもたちはその後まちの議員になり、さらには子どものまち「しんよこタウン」の新聞を発行しようと新横浜ならではの企業や施設を取材することにしました。

 

 初めての取材先に選んだのは新横浜ラーメン博物館。職員の小川さんからお借りしたPRESSの札を首から下げ、誇らしげに入館しました。館内を案内してもらった後、本部ビルの会議室に移動して、いよいよ取材です。なぜ、新横浜に作ったのか?どういうお店を選んでいるのか?など、なかなか鋭い質問の後、子どもたちの興味はどんどんラーメンそのものに集中。なんだかズレてきたぞ~と冷や汗ものでしたが、館長の岩岡洋志さんは終始にこやかかつ丁寧に対応してくださいました。感謝、感謝です。

岩岡館長が生まれ育った新横浜を盛り上げたいと作ったというラーメン博物館。自分が住むまちの自慢は何?と逆に質問されて子どもたちは戸惑った表情でした。まちの自慢が見つかるまでにはもう少し時間と経験が必要かもしれませんね。

肉親や先生(学校や習い事)以外の大人と直接話す機会の少ない都市部の子どもたち。聞けば応え、頼れば力になってくれる大人が地域にちゃんといるんだ!という体験が積み重なっていけばいいと願っています。今はぴんと来なくても、いずれつながることがあると信じます。

2017年

11月

16日

わずらわしさを受け容れる

月2回のペースで開催している「おるた家族食堂」に興味を持ち、コミュニティスペースの研究をしているという女子大生さんが参加申し込みをしてくださいました。開催場所であるオルタナティブ生活館(新横浜)そのものがコミュニティスペースでもあり、ちょうどお申込みいただいた日は館内に事務所を持つ団体の参加でフェスタを開催するので、そこも見学してくださいとお誘いしてみたところ、快いお返事をいただきました。

おるた家族食堂は、子どもの経済的な貧困に特化した事業ではありません。人のつながりの貧困、多世代が混ざり合う体験の貧困に着目しています。やってみれば、スマートに進むことはほとんどなく、人が人と共に何かする、暮らすというのは、わずらわしさの連続なのだと思い知ります。それを受け容れられるか、楽しめるのか、問われているように思うことがたびたびあります。そんなお話をしてみたいと考えています。そもそも、それが彼女には十分めんどくさいかな~。

2017年

9月

05日

夏休みが終わって

 

Facebookのお友達のうち小中高生のお子さんがいるお母さんたちのここ最近の話題は夏休みの宿題に集中していたように思います。焦るそぶりは見せつつも、案外のんきに過ごすしたたかな子どもたちの様子を垣間見るにつけ、お母さんのイライラには共感しつつも正直ホッとします。Facebook上でブチ切れる必要もないくらい、学校の宿題は早々に仕上げ塾やその他のさまざまな習い事をきっちりこなす小学生などもいることでしょう。夏休みは学校の価値観から子どもが解放される素敵な期間なのに・・・。

 

「行きたくなければ無理していかなくていい」と簡単には言えませんが、学校が居場所になり得ない子どもにとっては、どこか別の居場所が必要です。与えるのではなく、私が居たい場が、誰かにとっても居心地の良い場だったら幸せだなあ。そんな気持ちで月に2回、みんなでごはんを作って食べているのです。

 

2017年

6月

21日

子どもが真ん中「子縁社会」

 6月17日(土)、NPO法人の事業として開始した「おるた家屋食堂」の1周年を記念して、フォーラム「おるた家族食堂」を開催しました。基調講演の講師は沖縄大学名誉教授の加藤彰彦先生。お話を伺う度に「あ~も~、先生大好きだあ~」と思います。とてもフラットで柔軟で、人の話を聞く態度が素晴らしい。「へ~!そうなの」「それはすごいね!」なんて相槌を打たれたら、子どもでなくても気持ちが上がって自信がついてきます。

 加藤先生は長年実態調査をしてきた沖縄の子どもの貧困のまとめに入っていて、8月には「沖縄子どもの貧困白書」(かもがわ出版)として刊行される予定だそうです。そして、官民タッグを組んで、未来への子どもの貧困対策「沖縄モデル」をつくろう!と活動されています。

 基調講演の冒頭、小さな自分史としてこれまでを振り返って、「次の世代を担う人たちを育てていく。応援する。それが人が生きる目的ではないか」と静かにきっぱりと語られたのを聞いて、背中を押されるというよりも優しくなでられたような気持ちになったのは、きっと私だけではなかったはずです。おるた家屋食堂の運営サイドの多くは、この日のパネルディスカッションに登壇したパネラーの二人と加藤先生とのちょうど中間の世代。子どもを真ん中にしたつながりづくりのバトンをつなぎ、若い子育て世代を緩やかに受け止めて応援していきたいと思いました。

 

 

2017年

3月

14日

プロフィールの悩み

 NPO法人格を取得すると決めた2015年以降、関内イノベーションイニシャティブ㈱さんには何かにつけてお世話になっています。きっかけはソーシャルビジネススタートアップ講座。ソーシャルな領域でのアントプレナーを輩出する横浜市の事業で、約2か月間に15コマの講座を受講し、内なる思いをビジネスプランに落とし込む道場のような学びの場でした。2014年から始まり、先日、過去3年間の受講生の同窓会的な集まり「SB講座アフタースクール」が、実行委員会の尽力で開催されました。個人事業、一般社団法人、任意団体、NPO法人、会社組織など、事業体も事業内容もさまざまに、その後の活動、事業の報告をし、刺激を受ける機会になりました。

 私も昨年4月のNPO法人設立以降の活動を少しだけ報告させていただいたのですが、報告者のプロフィールを150文字前後にまとめるというところで、はたと困りました。法人の紹介なら沢山書けるけど、私って何者??NPO法人理事長。・・・で???家族構成とか、出身校とか、働いていた企業とか、趣味とか・・・そんな個人情報、お呼びでないような。資格は自動車免許と教員免許。これも関係なさそう。

 場面別のプロフォールの書き方がきっとあるはず。誰か、私の輪郭を一度なぞってみてくれないかしら。

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