理事長ブログ

2017年

6月

21日

子どもが真ん中「子縁社会」

 6月17日(土)、NPO法人の事業として開始した「おるた家屋食堂」の1周年を記念して、フォーラム「おるた家族食堂」を開催しました。基調講演の講師は沖縄大学名誉教授の加藤彰彦先生。お話を伺う度に「あ~も~、先生大好きだあ~」と思います。とてもフラットで柔軟で、人の話を聞く態度が素晴らしい。「へ~!そうなの」「それはすごいね!」なんて相槌を打たれたら、子どもでなくても気持ちが上がって自信がついてきます。

 加藤先生は長年実態調査をしてきた沖縄の子どもの貧困のまとめに入っていて、8月には「沖縄子どもの貧困白書」(かもがわ出版)として刊行される予定だそうです。そして、官民タッグを組んで、未来への子どもの貧困対策「沖縄モデル」をつくろう!と活動されています。

 基調講演の冒頭、小さな自分史としてこれまでを振り返って、「次の世代を担う人たちを育てていく。応援する。それが人が生きる目的ではないか」と静かにきっぱりと語られたのを聞いて、背中を押されるというよりも優しくなでられたような気持ちになったのは、きっと私だけではなかったはずです。おるた家屋食堂の運営サイドの多くは、この日のパネルディスカッションに登壇したパネラーの二人と加藤先生とのちょうど中間の世代。子どもを真ん中にしたつながりづくりのバトンをつなぎ、若い子育て世代を緩やかに受け止めて応援していきたいと思いました。

 

 

2017年

3月

14日

プロフィールの悩み

 NPO法人格を取得すると決めた2015年以降、関内イノベーションイニシャティブ㈱さんには何かにつけてお世話になっています。きっかけはソーシャルビジネススタートアップ講座。ソーシャルな領域でのアントプレナーを輩出する横浜市の事業で、約2か月間に15コマの講座を受講し、内なる思いをビジネスプランに落とし込む道場のような学びの場でした。2014年から始まり、先日、過去3年間の受講生の同窓会的な集まり「SB講座アフタースクール」が、実行委員会の尽力で開催されました。個人事業、一般社団法人、任意団体、NPO法人、会社組織など、事業体も事業内容もさまざまに、その後の活動、事業の報告をし、刺激を受ける機会になりました。

 私も昨年4月のNPO法人設立以降の活動を少しだけ報告させていただいたのですが、報告者のプロフィールを150文字前後にまとめるというところで、はたと困りました。法人の紹介なら沢山書けるけど、私って何者??NPO法人理事長。・・・で???家族構成とか、出身校とか、働いていた企業とか、趣味とか・・・そんな個人情報、お呼びでないような。資格は自動車免許と教員免許。これも関係なさそう。

 場面別のプロフォールの書き方がきっとあるはず。誰か、私の輪郭を一度なぞってみてくれないかしら。

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2017年

1月

31日

上を向いて歩こう

 幸福や希望といった図りにくい概念を対象に、検証可能な根拠を追求する研究が広がっています。それはきっと楽しいからだと、年明けに参加した幸福学のワークショップで感じました。

①自己実現と成長

②つながりと感謝

③前向きと楽観

④独立と自分らしさ

 講師の前野隆司教授(慶応義塾大学)は、幸せのメカニズムを4つの因子で説明します。ついイラっとしてしまう自分から抜け出すために劇をつくって演じるなど、時間があれば高度なワークにもぜひチャレンジしてみたいと思いますが、3~4人のグループで自分の夢について、1週間以内、1年先、10年先など、具体的に話し合うだけでも、ドーパミンが放出れて幸せな気分になります。誰かが「それ、わかる~!」なんて言ってくれようものなら、共感がつながりや感謝の気持ちまで呼び込んでくれます。

 つい先日、朝の情報番組(あさいち・NHK)で前野先生の授業の様子が放送されていました。ある学生は「つい溜息をつく癖があるけれど、上を向いて歩くと溜息はつけないことに気づいた」と言ってました。なるほど~、確かに。上を向いて歩いていると、目にするもの、聞こえてくる音、感じる風・・・いちいち幸せだなぁと思えてきます。

 

 でも、足元にも何かいいもの落ちてそうですよね。つまらない、取るに足らないもの。小さくされたもの。

  

 「1★9★3★7(イクミナ)」で第3回城山三郎賞を受賞した辺見庸さんが、昨日(1/30)の記念講演で100年前のロシアや80年前の中国、そして現在と近未来のアメリカ、日本を行き来しながら、いま世界でなにがおきているのか、歴史の同時性と相似的な反復性を指摘しました。重く、低く、焼き付けるように預言の鐘を鳴らし、最後に、「生活の現場から世界を見上げる」と、これからの生き方について態度を示して2時間の講演を閉じました。「無用なもの、役に立たないものを尊重し、最も低いところから世界を眺める」と。   ふ~む。そこまでの覚悟は私には。。。

 

 鐘の音は頭に響き続けると思いますが、私はいまいる場所で明るく上を向いて歩いていくことにします。何か踏みつけていないか、いいものが落ちていないか、気にしながら。

 

 

  

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2016年

12月

15日

斜めの関係

 年末のあわただしさに加えて、今日の新横浜は何やらただならぬ気配。レアル・マドリードがやってきているとのことで、街中サッカーファンの高揚感でふつふつと沸き立っています。JR横浜線の新横浜の駅舎はやや古めかしい構造で、ホームは狭く人の流れも滞りがち。ホームへの入場規制がかかるので、今日は、何時に帰宅するのが賢明か、冷静に判断せねば。。。

 大きなコンサートがある土日は、街の表情がガラリを変わる新横浜。働く人や住む人にとってはどんな街なのかなぁと思いながら、「おるた家族食堂」を月に2回運営しています。会社の仲間や上司、本当の家族には、恥ずかしかったり、心配をかけたくなかったりと言い出せないようなことを、ぽろっと話しにきてほしいと心から思います。

 そういえば大昔、受験勉強をしていた頃、夜中にただそばに座って編み物でもしてるような近所のおばちゃんがいるといいなぁと思ったものです。妄想ですね。( ´∀` ) 話を聞くともなく聞き、あいまいな相槌をうち、ふと居眠りしては起き、ゆるい感じで寄り添ってほしかったことを急に思い出しました。

いまは、私がゆる~いおばちゃんの役割り。それもまた楽しい。

 

 

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2016年

11月

06日

高い塀は要らない

 今年の7月から、生活クラブが発行する情報誌「生活と自治」に、毎月小さな記事を書いています。フォーラム・アソシエの登録講師に情報を提供してもらい、五感を磨いて暮らしを豊かにするヒントを短い記事にまとめています。11月号はアドラー心理学に基づくワークショップの話でした。人間関係を縦の関係でなくフラットな横の関係で捉えられたとき、ありのままの自分を受け容れてよりよい方向に進むことができる。当たり前のようでいてなかなかできることではありませんよね。例えば、友人であっても心のどこかで見比べていたり、子どもに対しては別の人格であることを大切にしきれなかったり、あ~あ・・・と自分を残念に思うことがよくあります。

 たまたま同じ号に、料理研究家の枝元なほみさんがアメリカにあるゲーテッドコミュニティに招かれた時の感想を執筆されていました。「周辺を高い塀で囲い検問所を設け、住民以外の出入りを制限する住宅」では「犯罪から身の安全や財産を守るためセキュリティーに経費をかけ、弁護士を雇い精神科医にも頼る」など暮らしが際限なく高コストになり、そのためにもっとお金を稼ぎ、さらに高い塀が必要になるのだと。そしてちょうどこの記事を読んだころ、作家の村上春樹さんがデンマークの童話作家アンデルセンに因んだ賞を受賞し、誰にでもある影の存在を認めよう、もう高い壁は要らないとコメントされていました。

 遠くの人も見渡せるフラットな場所で、ダンス・ダンス・ダンス。

 

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